グレーチングメーカーの専門メディア|グレナビ » グレーチングとは » グレーチングの耐荷重・強度規格とは?

グレーチングの耐荷重・強度規格とは?

目次
全て表示

グレーチングの耐荷重や強度規格は、設置場所を歩行者が通るのか、普通車が乗り入れるのか、大型車両が繰り返し通行するのかによって選定基準が変わります。見た目や価格だけで選ぶと、たわみ、がたつき、破損、跳ね上がりなどの不具合につながるおそれがあるため、設計段階で荷重条件と使用環境を整理しておくことが大切です。

ここでは、建築・土木設計で確認したいグレーチングの耐荷重、強度規格、スパン、経年劣化への考え方を解説します。

建築・土木設計におけるグレーチング強度選定の重要性

グレーチングは、側溝や排水ますの上に設置される部材ですが、通行時には車両や歩行者の荷重を直接受けます。特に車道、駐車場、工場構内、搬入口などでは、通行する車両の種類や頻度によって必要な強度が異なります。設計時には、普通車だけでなく、大型車、緊急車両、搬入車両などが乗り入れる可能性も確認しておくと、後から仕様変更が必要になるリスクを抑えやすくなります。

車両荷重を検討する際は、車両総重量だけでなく、実際にグレーチングへ作用する輪荷重を基準に考えることが重要です。一般的な強度計算では、後輪一輪荷重、タイヤ接地面積、スパン、メインバー寸法などを組み合わせて、部材に発生する応力やたわみを確認します。大型車両が頻繁に通行する場所では、静的な荷重だけでなく、走行時の衝撃を見込んだ仕様選定が求められます。

強度が不足したグレーチングを使用すると、メインバーの変形や溶接部の損傷、受枠とのがたつきが発生することがあります。さらに、蓋が浮き上がる、跳ね上がる、車輪が落ち込むといった事故につながる可能性もあります。排水計画や外構計画の一部として扱うだけでなく、構造部材として必要な強度を満たしているかを確認することが、施工後のトラブル防止につながります。

仕様決定では、道路橋示方書を参考にした荷重区分や、公共建築工事で用いられる評価基準、各メーカーの強度資料を確認することが欠かせません。設計図書には、設置場所、溝幅、荷重区分、通行方向、材質、表面処理、受枠の固定方法まで明記しておくと、施工者やメーカーとの認識違いを防ぎやすくなります。

グレーチングの主要な強度規格と荷重条件の定義

グレーチングの耐荷重は、T-2、T-6、T-14、T-20、T-25といった荷重区分で表されることがあります。T荷重は、車両の総重量や後輪一輪荷重をもとに設定される考え方で、数字が大きいほど重い車両の通行を想定した区分になります。たとえば、歩行者や自転車が中心の歩道と、大型車が出入りする車道では、必要な耐荷重が異なります。

歩道や建物外構では、人の通行、自転車、台車、ベビーカーなどを想定するケースが多く、車両乗り入れの有無を最初に確認します。商業施設や集合住宅の駐車場では普通車の通行が中心になる一方、物流施設、工場、店舗の搬入口ではトラックやフォークリフトなどの荷重を考慮する必要があります。用途があいまいな場合は、実際に通行する車両の最大条件を設計条件として整理しておくと判断しやすくなります。

横断溝や車道部では、車両がグレーチング上を通過する際に衝撃が加わります。路面の段差、加減速、繰り返し通行などによって、静止状態よりも大きな力が作用するため、衝撃係数を考慮した設計が必要です。特に道路を横切る排水溝や工場構内の通路では、車両が一定の速度で通過することを前提に、メーカーの強度計算資料や試験結果を確認して仕様を決めることが大切です。

設計事務所が留意すべきスパンと部材選定の関係

グレーチングの強度は、荷重区分だけで決まるものではありません。同じT-20対応の製品であっても、溝幅が広くなるほどメインバーにかかる曲げの影響は大きくなります。設計時には、グレーチングが支えられる内々寸法、つまりスパンを正確に把握し、その寸法に応じたメインバー高さや厚み、ピッチを選定する必要があります。

スパンが大きい場合は、メインバーの断面性能が不足しないよう、部材寸法を上げる、ピッチを調整する、補強仕様を検討するなどの対応が必要になります。反対に、歩行者中心の場所で過剰な仕様にすると、重量やコストが増える場合があります。耐荷重、施工性、維持管理性のバランスを見ながら、設置場所に合った仕様を選ぶことが重要です。

車両の通行方向も強度検討に関わります。グレーチングにはメインバーの向きがあり、車両がどの方向に通過するかによって、横断荷重と縦断荷重の考え方が変わります。側溝に沿って車両が通るのか、溝を横切るように通過するのかを図面上で確認し、想定される荷重条件と一致した製品を選ぶようにしましょう。

また、グレーチング本体だけでなく、受枠の固定状態も見落とせません。アンカー固定が不十分な場合や、コンクリートの巻き立てが不足している場合、通行時の振動でがたつきや跳ね上がりが発生することがあります。受枠、アンカー、周囲コンクリートまで含めて納まりを検討することで、設置後の不具合を抑えやすくなります。

経年劣化と疲労破壊による強度低下への対策

グレーチングは屋外や水回りに設置されることが多く、雨水、泥、凍結防止剤、薬品、海水などの影響を受ける場合があります。スチール製の場合、表面処理が劣化して錆や腐食が進むと、メインバーやクロスバーの有効断面積が小さくなり、当初想定していた強度を維持しにくくなります。沿岸部、工場、厨房まわりなどでは、使用環境に応じて材質や表面処理を検討することが必要です。

車両が頻繁に通行する場所では、繰り返し荷重による金属疲労にも注意が必要です。目視では大きな変形が見えなくても、溶接部やメインバーの一部に疲労が蓄積している場合があります。特に搬入口、駐車場出入口、工場内通路のように同じ位置を車輪が繰り返し通る場所では、定期点検と交換計画をあらかじめ維持管理計画に組み込むとよいでしょう。

点検では、錆の進行、メインバーの曲がり、溶接部の割れ、受枠との段差、がたつき、固定金具の緩みを確認します。異音がする、蓋が浮く、車両通過時に大きくたわむといった症状がある場合は、早めにメーカーや施工会社へ相談することが望まれます。交換時には、既存品と同じ寸法であっても、現在の通行条件に合っているかを再確認することが大切です。

まとめ

グレーチングの耐荷重・強度規格を選ぶ際は、T荷重の区分だけでなく、設置場所、通行車両、スパン、通行方向、受枠の固定、腐食環境まで含めて検討する必要があります。特に車両通行がある場所では、後輪一輪荷重や衝撃係数を考慮し、使用条件に合った製品を選定することが施工後の不具合防止につながります。

設計段階で条件を整理しておくと、メーカーへの相談や見積もり依頼も進めやすくなります。施設用途ごとにグレーチングメーカーを比較したい場合は、TOPページの施設別に選ぶグレーチングメーカー3選もあわせて確認してみてください。

施設別に選ぶ
おすすめグレーチングメーカー
ホテル・商業施設のアイコン
ホテル・商業施設
テラスや浴室の景観や
雰囲気を邪魔しない
シマブン
シマブンのキャプチャ画像
引用元:シマブン公式HP
(https://shimabun.jp/pages/96/)
シマブンのキャプチャ画像
引用元:シマブン公式HP
(https://shimabun.jp/raffine_wood/)
シマブンのキャプチャ画像
引用元:シマブン公式HP
(https://shimabun.jp/pages/96/)
シマブンのキャプチャ画像
引用元:シマブン公式HP
(https://shimabun.jp/safety_photo/)
シマブンのキャプチャ画像
引用元:シマブン公式HP
(https://shimabun.jp/safety_photo/)
シマブンのキャプチャ画像
引用元:シマブン公式HP
(https://shimabun.jp/gnn/)
シマブンのキャプチャ画像
引用元:シマブン公式HP
(https://shimabun.jp/raffine_wood/)
  • 高級感ある建物にも馴染みやすいマットな質感のグレーチングを提供。反りにくい屋外用の樹脂グレーチングを業界で唯一製造(※)
  • 浴室用のグレーチングには、マットなものに加え、木製の温かみあるデザインをラインナップ。雰囲気に合わせたコーディネートが可能
工場・プラント施設のアイコン
工場・プラント施設
海水や薬品への耐久性と
滑りにくさを追求する
ダイクレ
ダイクレのキャプチャ画像
引用元:ダイクレ公式HP
(https://www.daikure.co.jp/grating/works/p1111/)
ダイクレのキャプチャ画像
引用元:ダイクレ公式HP
(https://www.daikure.co.jp/grating/works/p21254/)
ダイクレのキャプチャ画像
引用元:ダイクレ公式HP
(https://www.daikure.co.jp/grating/works/p21254/)
ダイクレのキャプチャ画像
引用元:ダイクレ公式HP
(https://www.daikure.co.jp/grating/works/p21254/)
ダイクレのキャプチャ画像
引用元:ダイクレ公式HP
(https://www.daikure.co.jp/grating/works/p21254/)
  • 耐食性を高める溶融亜鉛-アルミニウム合金メッキ処理やFRPグレーチングを揃え、腐食環境の厳しい海上プラントや港湾にも採用されている
  • スチールグレーチングにおいては、独自の技術で開発した突起模様で、摩擦を増やし滑り防止機能を向上。水に濡れても滑りにくい安全な作業を提供
校庭・園庭・競技場のアイコン
校庭・園庭・競技場
転倒した際の
痛みや怪我を軽減できる
カワグレ
カワグレのキャプチャ画像
引用元:カワグレ公式HP
(https://kawagure.co.jp/grating/#rubber)
  • 弾力性に優れたゴムを採用し、転んだ場合にも衝撃を最小限に抑える。スパイクを利用する競技場でも歩きやすさを提供
  • ゴム製のU字溝蓋や集排水ます用もラインナップされており、ゴム製の溝蓋と一緒に利用することでトータルコーディネートが可能

※2024年12月23日にGoogle検索にて「グレーチングメーカー」と検索した際に表示されるグレーチングメーカー26社の中で屋外用の樹脂グレーチングを唯一製造している。(編集チーム調べ)