グレーチングは、使用する目的や環境に応じたカスタマイズを行うことで、デザイン面や性能面でさまざまな要望を叶えられます。ここでは、グレーチングでカスタマイズが必要となる理由や、カスタマイズによって対応可能となる要素について解説します。
グレーチングはさまざまな場所で使用されますが、設置環境によっては標準品では対応できない多くのケースが存在します。例えば、カーブ状の排水溝や側溝などに合わせる必要がある場合、標準サイズでは適合しないことがあります。また、特殊な薬品が使用される工場など、特別な耐薬品性が求められる環境では耐性のあるグレーチングが必須となります。
景観を重視する公共施設や商業施設などでは、周囲の環境と調和するデザインや色彩が求められるため、オーダーメイドのグレーチングが必要です。高齢者や障害者が多く利用する施設では、ユニバーサルデザインの観点から通常のグレーチングよりも視認性や安全性を高める工夫が求められます。
グレーチングをカスタマイズすることで、さまざまな要素に対応できます。サイズ調整は最も一般的なカスタマイズのひとつで、設置場所の寸法に合わせた幅・長さ・高さの調整が可能です。使用環境に応じた素材選びも重要であり、例えば重荷重がかかる場所では鉄(スチール)製、軽量性が求められる場所ではアルミ製、腐食環境ではステンレス製や樹脂製といった選択が可能です。
また、海岸近くや融雪剤を使用する道路では、耐食性の高い表面処理が不可欠です。防錆性や耐腐食性のある素材や表面処理を選択することで、設置環境に応じたグレーチングを実現できます。滑り止め加工は、一般的なグレーチングに比べて水に濡れた際の滑りやすさを大幅に軽減できるため、プールや厨房、食品工場などのグレーチングに適しています。
公共施設や商業施設など、通常のグレーチングでは景観を損ねてしまう環境では、デザインをカスタマイズしたグレーチングが用いられることが多いです。平型や三角形などの形状のほか、周辺のイメージに合うカラーリングを施すことで周りの環境と調和させることができます。

多発するゲリラ豪雨による冠水被害をおさえるため、東京都渋谷区に設置された越流抑制グレーチングです。従来のグレーチングでは対応できなかった集中豪雨の水量に対応するため、グレーチング内にガイドスロープを組み込み集水効果を高めることに成功しました。これにより、120mm/hの豪雨でも冠水を抑制することが可能です。

景観グレーチングとして、島原城周辺の景観を損なわないよう特注で製作された透水性化粧溝蓋です。十分な排水性能を持ち、歩行者の転倒防止のための配慮も多数されています。景観グレーチングは、観光地や公園、公共施設など、周囲の環境に馴染むように設置されます。景観グレーチングの施工例は以下のページでご紹介しています。
グレーチングのカスタマイズを依頼する際は、設置場所の正確な寸法と形状、想定される荷重条件(歩行者のみか、車両が通行するのかなど)、使用環境の特性(屋内や屋外、水や油の有無、化学薬品の使用有無など)などを明確にしましょう。
また、グレーチングの素材や表面処理についても、使用環境に合わせた選択が重要です。耐候性、耐腐食性、耐油性など、特殊な耐性が求められる場合は個別のコーティングが必要となる場合があります。滑り止め加工の必要性や、格子の間隔などについても具体的な要望を伝えることが大切です。
カスタマイズの納期については、標準品と比較して長くなることが一般的です。特に複雑な形状や特殊な表面処理を要する場合は、製作期間を十分に見込んでおく必要があります。また、コストについても標準品より高くなりますが、使用環境に最適化されたグレーチングを選ぶことで、長期的には交換頻度の低減やメンテナンスコストの削減といったメリットが得られるでしょう。
グレーチングは様々な場所で利用されますが、導入場所によって求められることは多岐にわたります。グレーチングメーカーによっても得意不得意はさまざま。
そこで、当メディアでは「ホテル・商業施設」「工場・プラント施設」「校庭・園庭・競技場」の施設別に、ニーズに応えてくれる特におすすめのメーカーを特集。ぜひメーカー選びの参考にしてください。



※2024年12月23日にGoogle検索にて「グレーチングメーカー」と検索した際に表示されるグレーチングメーカー26社の中で屋外用の樹脂グレーチングを唯一製造している。(編集チーム調べ)